太平洋戦争開戦の月，12月は真珠湾攻撃に参加した空母6隻をピックアップしました．

航空母艦の集中運用

空母を攻撃力の中核とした真珠湾攻撃作戦．1941年12月8日，開戦第一撃の作戦の一つとして実施され，ハワイ真珠湾に所在する米海軍の主力戦艦群を撃破しました．当時，空母は世界各地で散発的な戦果を挙げていたものの，中型～大型を6隻もそろえて集中運用したことは類がありませんでした．現代の空母打撃群につながる驚異的な構想といえます．

4隻がミッドウェーで，2隻がマリアナとフィリピンで沈没

絶大な威力を誇った機動部隊も，その威力を維持できたのはわずかな期間でした．6隻そろった作戦は以後一度もなく，1942年6月のミッドウェー海戦で4隻を一挙に喪失．残された2隻が奮闘を続けますが，1944年6月のマリアナ沖海戦で「翔鶴」が，同年10月のレイテ沖海戦で「瑞鶴」が撃沈されました．

乗組員等の手記を多数紹介中

各艦のページでは，これらの空母に乗った方々の手記を多数紹介しています．ミッドウェー沖で燃える空母「加賀」でビールを飲んだ話など，当事者にしか語れないエピソードが多数残されています．