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運送艦を扱う. 各艦の略歴をクリックすると個別のページに飛びます．

目次

運送艦

運送艦「富士」

「地領丸」→運送艦「宗谷」

昭和13年6月ソ連向け砕氷船「ボロチャエベツ」として竣工．7月「地領丸」に改名．川南工業株式会社所属．14年4月辰南商船株式会社．15年2月海軍に特務艦「宗谷」として編入．6月横須賀鎮守府所属．16年9月横須賀鎮守府配属雑用艦．17年1月第4艦隊付属．9月第8艦隊付属．19年2月連合艦隊付属．20年1月横須賀鎮守府配属雑用艦．12月特別輸送艦．24年12月海上保安庁に巡視船として編入．灯台船となる．31年11月以降南極観測に従事．53年10月解役．54年以降現在まで東京お台場で公開中．

戦利艦

計6隻．

"Roseley"→運送船「高崎丸」→運送艦「高崎」

明治35年4月英国で「Roseley」として進水．38年1月日露戦争中に対馬沖で拿捕．9月「高崎丸」に改称，日本海軍の運送船となる．大正4年8月「高崎」に改名．9年4月運送艦に類別．昭和7年除籍．8年陸軍省へ移管．19年12月特攻艇の標的として爆破処分．

運送艦「松江」

運送艦「労山」

運送艦「青島」

貨物船"Michael Jebsen"→特務艦「膠州」

1904年独貨物船として竣工．青島を拠点に活動．14年11月日本軍の青島攻撃の際に自沈．15年7月浮揚，8月改名．運送船として日本海軍に編入．20年測量艦となる．40年4月老朽化のため除籍，解体．

給油艦

給油艦「志自岐」

運送艦「志自岐」

運送艦「剣埼」→漁業取締船「快鳳丸」

大正6年11月竣工．重油補給用の運送船．9年4月運送艦となる．昭和9年4月除籍．農林省水産局に移管，改名．16年11月海軍が気象観測船兼監視船として借用．第5艦隊附属．20年1月特設砲艦．4月19日北海道日高沿岸で米潜水艦Sunfish (SS-281)の雷撃を受け沈没．

運送艦「洲埼」

運送艦「野間」

特務艦「神威」

大正11年9月米国で竣工．重油輸送に従事．昭和9年6月水上機母艦となる．11年6月第3航空戦隊．14年11月第4艦隊．16年1月第24航空戦隊．17年12月南西方面艦隊．19年4月特務艦．連合艦隊付属．20年1月16日香港にて空襲で大破．4月放棄．戦後解体．

運送艦「大瀬」

昭和10年ドイツで竣工．蘭石油会社"La Corona"社所属の油槽船．豪州からイランへ向け航行中の17年5月9日，日本海軍によって拿捕され回航．7月「大瀬」として特務艦に編入．19年3月30日，パラオで米空母機の攻撃を受け沈没．

能登呂型/知床型給油艦

7隻計画. 7隻竣工. 1番艦「能登呂」が水上機母艦となったため，一般に知床型給油艦と呼ばれる．

軍艦「能登呂」

大正9年8月竣工．運送艦．14年航空機搭載設備工事を実施．昭和12年10月第3航空戦隊．16年7月固有の搭載機を削除．9月佐世保鎮守府部隊．19年11月5日シンガポールで米軍機の爆撃を受け大破．22年1月英軍により海没処分．

運送艦「知床」

大正9年9月竣工．昭和19年10月7日，ミンドロ島西方で米潜水艦Scorpion (SS-278)の雷撃を受け損傷．シンガポールのセレター軍港で浮ドックに入渠し修理中の20年2月1日，B29の爆撃を受けドックごと沈没．21年11月浮揚され，のち解体．

運送艦「襟裳」

運送艦「佐多」

大正10年2月竣工．昭和13年潜水艦救難設備を設置した．15年10月以降再び給油艦として行動．19年3月31日，パラオにて米空母機の攻撃を受け沈没．

運送艦「鶴見」

大正11年3月竣工、平時は海外からの重油輸送に従事。昭和16年4月連合艦隊に編入され、補給任務に就いた。19年8月5日ダバオからバリクパパンに向かう途中、ミンダナオ島南方で米潜水艦の雷撃を受け沈没。

運送艦「尻矢」

大正11年2月竣工．横須賀鎮守府運送艦．14年6月連合艦隊．重油の輸入に従事．昭和16年10月連合艦隊所属給油艦．17年8月海軍省配属給油艦．18年9月21日馬公から本土へ航行中，基隆北方で米潜水艦 Trigger (SS-237)の雷撃を受け沈没．

運送艦「石廊」

大正11年10月竣工．呉鎮守府在役特務艦．タラカンからの重油輸送などに従事．15年11月運送艦に類別変更．昭和16年10月第4艦隊所属給油艦．18年6月10日宮崎沖にて米潜Tinosa (SS-283)の雷撃を受け損傷． 19年3月22日パラオ沖で米潜Tunny (SS-282)の雷撃を受け損傷．パラオ停泊中の30, 31日に米空母機の爆撃を受け大破擱座．5月除籍．

隠戸型給油艦

3隻計画. 3隻竣工.

運送艦「隠戸」

大正12年3月竣工。昭和19年11月13日マニラ湾で米空母機の攻撃を受け沈没。

運送艦「早鞆」

大正13年5月竣工．在役特務艦．15年11月運送艦に類別．昭和16年10月第3艦隊所属給油艦．17年3月第2南遣艦隊所属給油艦．8月連合艦隊所属給油艦．18年10月9日比島沖で米潜Kingfish(SS-234)の雷撃を受け損傷．応急修理のみで本復旧はせず，19年10月以降シンガポールで港内の艦艇への補給のみに従事．中破状態で終戦．21年海没処分．

運送艦「鳴戸」

洲埼型給油艦

2隻計画. 2隻竣工．

運送艦「洲埼」

昭和18年5月竣工．軽質油運送艦．連合艦隊所属．19年8月1日ボルネオ沖で米潜Puffer (SS-268)の雷撃を受け大破．マニラで修理中の9月21日米空母機の攻撃を受け大破．10月放棄．

運送艦「高崎」

足摺型給油艦

2隻計画. 2隻竣工．

運送艦「足摺」

昭和18年1月竣工．連合艦隊附属．南方から艦隊泊地へのガソリン輸送に従事．19年6月5日，ミンダナオ島西方で米潜水艦Puffer (SS-268)の雷撃を受け沈没．

運送艦「塩屋」

昭和18年11月竣工．連合艦隊附属．バリクパパンとダバオ間の軽質油輸送などに従事．19年6月8日，セレベス海で米潜水艦Rasher (SS-269)の雷撃を受け沈没．

給油艦「針尾」

運送艦「針尾」

運送艦「風早」

昭和18年3月竣工．連合艦隊所属給油艦．10月6日トラック島北西で米潜Tinosa(SS-283)の雷撃を受け沈没．

運送艦「速吸」

昭和19年4月竣工．書類上は風早型運送艦だが，航空機とカタパルトを搭載した給油艦で「風早」とは設計が異なる．連合艦隊所属．8月19日ヒ71船団で馬公からマニラに向かう途中に米潜Bluefish (SS-222)の雷撃を受け沈没．

給炭艦

室戸型給炭艦

2隻計画. 2隻竣工．

運送艦「室戸」

大正7年12月竣工．運送艦と特設病院船を兼務．対米開戦後は南西方面，北東方面で行動．昭和18年3月病院施設を撤去し，輸送に従事．19年10月22日，カタ916船団で鹿児島から高雄へ向け航行中奄美大島北方で米潜水艦Sea Dog (SS-401)の雷撃を受け沈没．

運送艦「野島」

給兵艦

給兵艦「樫野」

運送艦「樫野」

昭和15年7月竣工．大和型戦艦の主砲身・主砲塔を工廠間で運搬するため建造．16年「武蔵」の主砲を呉から長崎まで輸送．対米英開戦後は軍需品の輸送に従事．17年9月4日高雄から横浜へ向け航行中，米潜水艦Growler (SS-215)の雷撃を受け沈没．

給糧艦

給糧艦「間宮」

運送艦「間宮」

大正13年7月竣工．連合艦隊付属．初の給糧艦として連合艦隊への糧食補給に従事．19年12月20日海南島東方で米潜Sealion (SS-315)の雷撃を受け航行不能．翌21日再び同艦の雷撃を受け沈没．

運送艦「伊良湖」

昭和16年12月竣工．連合艦隊所属．各地への糧食輸送に従事．19年1月10日トラック沖で米潜Seadragon (SS-194)の雷撃を受け損傷．9月24日コロン湾で米空母機の攻撃を受け大破着底．11月除籍．

運送艦「野埼」

運送艦「鞍埼」

杵埼型給糧艦

2隻計画. 2隻竣工．

「公称第4006号」→雑役船「南進」→給糧艦「杵埼」

昭和15年9月竣工．佐世保海軍軍需部所属．17年4月改名．第4艦隊所属．20年3月1日那覇への輸送作戦中，奄美大島久慈湾にて米空母機の攻撃を受け沈没．

運送艦「早埼」

運送艦「白埼」→「武陵」

昭和18年1月竣工．連合艦隊所属給糧艦．千島方面の補給任務に従事．20年2月大湊警備府部隊．大湊で終戦．12月特別輸送艦．復員輸送に従事．22年10月中華民国に引き渡され「武陵」と改名．45年5月除籍．

運送艦「荒埼」